傲慢だった昔

私はお礼が言えなかった。

人に感謝をするという事を考えた事はなかった。

何でも当たり前。

昔は傲慢だった。

親にも感謝をしない。

派遣の仕事をしている時仕事を教えてくれた人にも感謝をしない。

仕事だから教えてくれるのは当たり前でしょ。

そう思って説明を聞いていた。

私のそのような考えは態度に出ていたんだろう。

派遣先での人間関係は全く上手く行かなかった。

謙虚さのかけらもない。

言われた仕事をしいるのだから何の文句があるのか。

指示された仕事を淡々とこなす作業。

誰かが手伝ってくれても正社員だから派遣よりも仕事が出来る。

だから助けてくれて当たり前。

そういう考えだった。

それを繰り返していたらいつの間にかいつの間にか一人になっていた。

助けて欲しい時誰も助けてくれなかった。

なんで？

決められた仕事をしているだけなのに。

今だったら理由がわかる。

自分の事で精一杯だった当時。

離婚をしてシングルマザーになった。

お金がなくて昼は派遣の仕事夜はスナックで働いていた。

必死で子供の為にお金を稼いでいた。

必死過ぎて周りが見えていなかった。

人を見る余裕が無かった。

してもらっている事にありがたいという気持ちが持てなかった。

人を羨み妬んでばかりいた昔。

性格はねじ曲がり人の輪に入れなかった。

私は一人が気楽だから。

そう自分に言い聞かせていた。

みゆきママに出会い変わった。

当たり前の物などない。

誰かのおかげで色々な事が出来ると。

ありがとうという言葉を忘れていた昔。

思い出させてくれたみゆきママ。

はっと気づいた。

お礼を言えない子供に育ってほしくない。

傲慢な人間になって欲しくない。

私のような間違いはして欲しくない。

考え方や言葉を変えた。

子供に伝える言い方を変えた。

気付くと傲慢さは無くなり自然とありがとうが言えるようになっていた。

人に感謝をする事が出来るようになっていた。

何も出来ないくせに傲慢だった昔。

今思えば恥ずかしい。

人の性格は変わる。

私を変えてくれたみゆきママに感謝。