習慣
月に数回通帳を広げて並べる。
通帳の数字を見ると安心出来る。
これだけの貯金と保険がある。
シングルマザーだから親は私一人。
子供を守れるのは私しかいない。
元旦那は離婚後子供と会っていない。
会いたいと言われた事はない。
養育費はもらっていない。
元旦那には養育費を支払えるだけの収入はない。
支払おうという気は恐らくない。
元旦那には期待していないしお金をもらおうとは一切思っていない。
私が離婚する事を決めた。
シングルマザーとして私が子供の世話をする。
私が子供を幸せにすると心に誓い離婚をした。
あれから数年。
お金が無くて苦しくて惨めだった時期もあった。
支払えない惨めさ。
胸が何度押しつぶされそうになった事だろうか。
今ではお金の心配がない生活を送れている。
通帳には安心出来るだけの貯金がある。
子供用の貯金に私の老後資金。
両親用の貯金。
一時払いの保険にも多数加入している。
私に万が一何かあっても子供は十分生活出来るだけのお金を用意している。
子供には夢がある。
進みたい進路も決まっている。
万が一私に何かあっても進路を諦めなくていいだけのお金。
だから安心して自分の道を進んで欲しいと。
やりたい事をして欲しいと伝えている。
お金は十分あるからと。
お金が無かった頃があるからお金に執着している。
だからこそ通帳を見てお金がある事を実感するのがいい。
私には十分なお金がある。
だから何も心配しなくてもいい。
もうお金が無くて苦しい思いをしなくてもいい。
昔の私のようにはならい。
だから安心していいのだと。
通帳をみて安心をしている。
お金への執着があるから今の私がある。
通帳をみて安心するのを習慣にしている。
シャンパンを片手に通帳を眺める時間。
いい時間だ。